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2016年9月14日

秋の空へ

田中祐江(鋳金作家)「行き合いの空の下で」9/10をもちまして無事に終了いたしました。

お越しいただいたみなさま、心より感謝申し上げます。

 

「行き合い」は出会いという意味です。昔の人は空の上で季節が出会うと考え、ふたつの季節が行きかう空を「行き合いの空」というようになったそうです。

会期が始まったころは、ひまわりの上でもくもく元気な入道雲といっしょに秋の雲がちらほらと顔を出していました。そんな空の下、本当に行きかう季節を感じながらの企画展となりました。


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鋳金(ちゅうきん)とは、金属を高い温度で熱して液体にしたあと、鋳型(いがた)に流し込み、冷やして目的の形状に固め、鋳型から取り出し、表面を研磨するなどして仕上げる金属工芸、鋳造(ちゅうぞう)の一種です。

馴染みのない方もいらっしゃると思いますが、実は、なかなかの森の近くに「旧田中家鋳物民俗資料館」もあり、このあたりは昔、鋳造のまちだったそうですよ。

 

ロウが融け、金属に置き換わる。

「鋳造」という技法は、何かを失う事と何かを生み出す事が同時に起こります。そこに残るのは、金属の冷たさではなく、温かさ。たとえ、儚く消えるものでも、存在していた事実を記憶に残したい。そう思いながら、日々手を動かされています。

その田中さんの思いと金属と向き合い、こっそりと細部にまで行き渡る丁寧な手仕事に自然の力が加わり、作品に繊細さと温かさをもたらしているのだなぁと思いました。

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この場をお借りして、田中さん、遠く岐阜から何度もお越しいただき、ありがとうございました。

みなさまにもこの機会に鋳金という工芸を知っていただくきっかけとなっていましたら幸いです。

 

最終日、空を見上げると小さなうろこ雲が、高い高い澄んだ空いっぱいに広がっていました。やっぱり秋はいいなぁ。

のんびりお散歩するのにもとてもいい季節がやってきますね。

なかなかの森へお立ち寄りの際は、近くを散策してみてはいかがですか。


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